さて、前回『情報の取捨選択の、その前に』でも書きましたが。
以前のように「限られた人しか限られた情報にアクセスできない」ということは解消されました。
しかし今度は「誰もがたくさんの情報にアクセスできるけど、その情報量が多過ぎてどれが重要なものなのかがわからない」というこれまた困った状況になってしまいました。
というわけで、これからの世の中は「受ける側」が主役であり主導権を握る世の中になっているわけです。
その最も象徴的なことが「売り手と買い手のうち、買い手である客側が強くなった」という現象ですね。
それまでは供給側のメーカーや小売の大企業のえらい人が、情報を独占して市場の覇権を握っていました。
IT革命後は誰もが情報取り放題になったことで、客側が「自らの意思で、自らに必要な情報を得てそれを用いて、必要と判断したものだけ買う」ようになったわけです。
造って置いとけば売れる、テレビでCMすれば売れる、そんな時代は終わりました。
ここら辺の話にご興味ある方は本サイトの以下の記事をご覧ください。
『【分散化】インターネットでこれまでどうなった&これからどうなる?【IT革命】』
せっかくそんな時代になったのですから、これを利用しない手はありませんよね?
自らの意思で、自らに必要な情報を得てそれを用いる……それを買い物だけに使うのはもったいないと思いませんか?
前置きが長くなりましたが、ここではその必要な情報を得る方法について書いていきます。
目次
やっぱり「好きこそものの上手なれ」です
ど真ん中過ぎて何を今さらな話ですけども。
やはり、自分の好きなことや興味のあることについては理解も早いですし、身に付くのも早いです。
また、誤った情報や誤りとまでは言えないけどそうとは言い切れない、曖昧な情報を見抜くことがより容易いというのもあるでしょう。
そして自らのその気持ちを大事にするとともに、他人のそういう好きという気持ちもまた、大事にしましょう。
好きなことから興味を持って勉強していくうちにそれがお金になることもあれば、もっと早い形で直接お金に変わることもあります。
ここら辺の話にご興味ある方は本サイトの以下の記事をご覧ください。
『堀江氏の言う「好きなことをする」というのは「好きこそ物の上手なれ」だけではない?』
えーと、今気付いたのですが。
「好きこそものの上手なれ」の「もの」と「物」で表記ゆれがありましたね。
表記ゆれで記事を書く時に例として挙げるために、わざとそのままにしておこうと思います(という言い訳で放置)。
好きなことって特にないから、どうしよう?
とりあえずは、まだ好きとまでではなくとも「興味ある」ぐらいで良いです。
それとあと「そのこと自体には興味はないけど、その中のこの分野ならちょっと気になる」ぐらいのところがあれば、それで十分です。
そういうところから、ちょっとずつ勉強していきましょう。
大概は知れば知るほど興味がわいてくるもんですし、そうでない場合はちょっと角度を変えたりずらしたりして、より興味を持てそうなポイントを探してみてください。
大事なのは「それは好きでもないし興味もない」で、最初からシャットアウトしてしまわないことです。
また、このことは人間関係にも応用が効きます。
この人とは合わないと思っていた人と話せるようになると、仕事をするのが随分楽になります。
さらにその時の会話から、思わぬお金に繋がることもありますから。
ここら辺の話にご興味ある方は本サイトの以下の記事をご覧ください。
『ムダだと思ったら全部ムダ。思わなければ、その中から有益なものを見つけられるかも』
『第七弾! 株式投資の意外なメリット。なんと人間関係も上手くいくようになります!』
その上さらにまた、このことは自分に合った仕事を見つけることにも応用できます。
好きな仕事って特にないから、どうしよう?
先ほどの延長上の話がですね、最近の若者の「やりたいことがない、見つからない」の解決策の一つではないかと私は思うのです。
まずはやりたくないことを全部排除し、その上で「その仕事自体は好きとは言えないけど、その仕事のこういう業務には興味がある」みたいなところを探していき、その中で最も好きまたは興味があるところから始める、というのはどうでしょうか?
やっているうちにその仕事自体が好きになるかもしれませんし。
また、そうでなくとも「自分はこういうのが好きだった」という感じで、別の好きな仕事が見つけられるかもしれませんし。
あるいはそうやって職を転々としているうちに、スキルを組み合わせてそのニッチな範囲の第一人者になれるかもしれません。
まずはシャッターを完全に閉じてしまわないこと、それが大事ですね。
今、時代は「分散化」と「ビッグデータ」?
ああ、流行りの単語ですよねーとか言われて軽く流されそうですけども。
こういう単語って意外と大事だし役に立つものだと私は考えています。
「ビッグデータ」については、今は単なるバズワードであるという専門家の方も確かにおられるみたいですけど。
ちなみにそれは何故かというと、今はAIが未熟で完全に対応できるものがほとんどないのだとか。
(「ビッグデータ」から有益な情報を取り出すには、破片となっている取るに足らないデータをいろんなパターンで繋ぎ合わせて解析するということが必要で、それが上手くできるほどの賢いAIが今はまだいないらしいです)
だからいずれはそういう時代は来るけども、今現在は単なるバズワードでしかないとかそういうお話でした。
ただですね、私は象徴として役割は十分果たしていると思っています。
今すぐに来るわけではないが、そういう方向に時代が向かっていることは事実ですから。
というわけで、先の「分散化」と合わせて書きたかったことはですね。
3番の「好きな仕事を見つける話」で言えば、仕事の中の一部の業務に着目することは「仕事を分散化して捉えている」と言えませんか?
また、その中で例として挙げた「スキルを組み合わせてそのニッチな範囲の第一人者」とは、「ビッグデータ」でデータの破片を繋ぎ合わせるのに似ていませんか?
2番の話も割と当てはまっていますよね?
つまり、我々人間による情報の取捨選択(とインプット)とは、AIで言うところの「ビッグデータ」の解析みたいなもんです。
それを手動でやっているようなものなんですよね。時代に合ってる合ってる。