今回は「陰キャ」「陽キャ」と日本人の性質について考えてみました。
目次
「陰キャ」「陽キャ」という用語について
近年「陰キャ」「陽キャ」という用語が若者の間で流行っていることにようやく気付いた鈍い私ですが。
気になって調べてみると、どちらかと言えば良く使われるのは「陰キャ」の方みたいでしたね。
「陰キャ」とは、「陰気なキャラクター」を省略した「陰キャラ」という用語をさらに略したものでした。
ここまでであんまり良い意味ではなさそうですが、もうちょっと調べてみるとですね。
「スクールカーストでは下位」とか「いじめの対象にもなりうる」とか、ウィキペディアに書かれていました。
えーと、ひどいですねぇー。
ただしこれは私の学生時代にも当てはまりますけど。
あの頃は「ネクラ(根暗)」「ネアカ(根明)」言うてましたねー。
あれからもうかなりの時間が経ったのに、まだこんな感じなんですかね?
私、今の若い人は賢いと思っていましたが、分野にもよるということですか。
ま、教えている側に私ら世代も大勢混じっているからなぁー。
これからは「陰キャ」も活躍できる時代
何が言いたいのかと言いますとですね。
今は「陰キャ」でも十分やっていけます。
というか、むしろ「陰キャ」を活かせる人が圧倒的に足りないと思います。
何故なら「陰キャは悪」だという考え方が、長く世の中を支配していたからです。
詳細はいずれ書いていこうと思いますが、かつてこれは概ね正しい考え方でした。
しかし、今は違います。
来てますよ。「陰キャ」の時代が。
私は筋金入りの「陰キャ」ですが、二十代前半の頃に一念発起して「陽キャ」をがんばったことがあります。
やればできるもんですよまじで。
(「陰キャだけど、どうしても陽キャになりたい」という方のために、その方法も後日書いておこうと思います)
日本人は「陰キャ」か「陽キャ」か?
っていうかねー、そもそもが。
日本人の性質って世界的に見れば、ほとんどが「陰キャ」やないですか。
イタリア人とかアメリカ人とか、ヤツラに「陽キャ」で勝てるとでも?
と、こう書くとですね。
「それは特に陽気な人達だから」
てな感じの返しが予想されますけど。
ま、確かにそれは言えますか。
それでは、全然別の角度から話をしましょう。
日本って金よりも銀を好む国民性が昔からあって、以前は「プラチナの値段が相対的に高い」と言われていました。
(余談ですが、近年プラチナは全体的に安くなっています。宝飾品用よりも自動車触媒用の需要が落ちているのが原因だそうです)
また、幕末に金の流出が起りますが、これは日本の銀のレートが当時の世界のものより高かったことに起因します。
さらに余談ですが、この原因を調べていくと結構深い話に辿り着きました。
当時の江戸幕府は「幕府が認めるからこそ、この価値がある」という、今の不換紙幣的な考えで小判などを流通させていたわけです。
それに対して当時の世界では「一定のレートで金と交換できる」という兌換紙幣の考え方で、通貨は金という希少金属の裏付けのあるものという認識だったのです。
それ故に「通貨としての小判そのもの」と「小判に含有する金の量」との話がごっちゃになって、その結果、金の流出に繋がったと)
それともう一つ、日本には「いぶし銀」という褒め言葉があります。
意味は「派手ではないけど実力がある」という良いもので、逆に「実力があるのにアピールできない愚か者」という悪い意味で使われることはまずありません。
また、日本では謙虚さが美徳の一つであり、実力があってもそれを積極的にアピールする人は嫌われます(最近は昔ほどではないと思いますが)。
って、あまりにも別の角度過ぎましたか?
というわけで、何が言いたいのかと言いますとですね。
どっちかといえば日本人て、ほとんど全員「陰キャ」ではないかと。
だけど「陽キャ」には憧れていて、だから自分よりも「陰キャ」な人を見つけていじめることで、その人よりは「陽キャ」だという気分を味わいたいだけ……という人もかなり混じっているのではないかと。
もちろんたまに真の「陽キャ」がいますけど、そういう人はそもそもそんなことをする必要がありません。
しかしそんな人は稀で、なかなかいないとは思いますけどね。
そうそう、この文章を書いていて思い出したのですが。
かつて真の「陽キャ」な人と出会って、一時期非常に仲良くなったことがありました。
それは、上記で書いた二十代前半の頃の話で、一念発起して「陽キャ」をがんばってた時でした。
そして私が「陽キャ」をがんばるのをやめたのも、真の「陽キャ」な彼女が一因です。
長くなりましたので、本日はここまでとします。