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チャンスを知らないうちに逃していることってあるんですよね

私は正社員の経験がありませんし、その能力すらありませんから初めから諦めていたのですが、非正規雇用で働いている人の中には機会があれば正社員になりたいと思っている人もいるかと思います。

そのためにはそれなりの能力が必要ですが、能力はあるのになかなかその機会に恵まれないと思っておられる人へ書いておきたいことがあります。

私自身はずっと非正規でパートで働いておりますが(住宅ローンが終わる前まではフルタイム週5でした)、夫は正社員で働いています。

夫は何回か転職していますが、以前お世話になった会社で人が足りないことがあり、会社から「求人を出す前に、仕事を探していて能力のある人が居たら先に面接したいので紹介して欲しい」と言われたことがありました。

その当時私がお世話になって仲が良かった同僚に、非常に仕事ができる女性がいました。

彼女は以前勤めていた会社で管理職にまでなっていたのですが、不況でその事業部がなくなることになってそのタイミングで失業してしまった、と言っていました。

もちろん彼女は何とかして正社員に戻りたいとも言っていました。そこで私は彼女のことを夫に話しましたら、夫からも会社に伝えてくれることになったのです

しかしタイミングの悪いことに、私はその会社を退社した直後でした。

退社する直前に彼女にメールを出していたのですが、その返信は来ていません。

それまで一緒に働いている時は、メールの返信の間隔は一日すら空いたことはありませんでしたし、私が辞めてもご飯食べに行こうとか言ってくれていたのですが。

とはいえ私も派遣で働いて長いですから、仕事に関係なくなったら「はい、さようなら」という気持ちもわからなくはないです。

私は自分または相手が辞めた場合でもメールが来たら必ず返信するタイプですが、それを他人にまで求めるつもりはありません。

が、こんなに仲良かったのに……と、ちょっとだけショックでした。ですが、もしかしたら体調が悪いなどの何らか事情があるのかもしれません。

そう思って「前職ではお世話になりました」というお礼の内容でメールを送ってみました。もしもこれで返信が返ってきたら、夫の話を伝えるつもりで。

しかしメールは帰ってきません。夫にそのことを話したら、まだ上司に話しただけで何も動いていないとのことだったので、事情を話して取り消してもらいました。

実はこの面接はほとんど形だけのもので、受かるとまず職種と勤務先を限定されたエリア社員になれるところまでは確実視されていました(昔の一般職のような感じ)。

そこから実力のある人は試験を受けて、総合職のような社員になることができるという話だったのです。

つまり面接に行きさえすれば、とりあえず正社員にはなれたはずです。

夫は「その人はそういうことをしているから、前の会社も事業部がなくなる時に失業したのではないか。本当に惜しい人材なら異動して辞めるのを阻止されるはずだ。今回はむしろこういうタイミングだったことで、仕事はできても義理を欠くような人に入社してもらわなくて良かった」と言いました。

「前職のお礼の内容のメールだから、儀礼上そのメールにだけでも返信するべきだ」と夫は言うのです。

というわけでここまでの話でまず書きたかったのは、義理を欠くようなことはしない方が良いということでした。

それともう一つ、常識や思い込みなどに囚われてはいけない、ということも言えます。

彼女は「同じ派遣で働いている私には、そのような話が来るはずがない」と思っていたことでしょう。

そして「万が一そういう話が合った場合には、私自身がその話を引き受ける(から、自分にはやっぱり話は回って来ない)に違いない」とまで考えていたかもしれません。

何故なら、彼女がもし私の立場だったら迷わずそういう行動をするはずだからです。

「正社員になりたいがなれない、派遣で働いている人は皆同じ。それが常識だ」

恐らく彼女は頭からそう思い込んでいたと思います。

まとめると今回の彼女が囚われたものは「常識」で、細かく言えば「同じ派遣に気を遣っても無意味だ」ということと「派遣で働いている人は皆、正社員になりたがっている」という二つの思い込みに囚われていたということになります。

ちなみに私の経験上の話ですが、生まれながらの「陽キャ」の人は仕事上の繋がりがなくなっても変わらず連絡してくる人が多いのではないかと思います。

何故かと言いますと、そういう根っからの「陽キャ」の人はとにかく楽しむことが大好きで、常にたくさんの友達がいました(だから仕事でかかわりがなくなっても一緒にご飯を食べに行くことは楽しいことだと思っているようです)。

それ故にどちらかがお仕事を辞めてもお付き合いは途絶えませんし、ついでに言えば義理を欠くどころか人の悪口も滅多に言いません。

悪口は暗いし楽しくないことだから言わない、というのがその理由だそうです(悪口を言う時は相手の人が悪意をもって何か意地悪なことをしてきた時など、そういった何らかの理由がある時だけでした)。

人と話をするのが好きな根っからの「陽キャ」ではなくとも、別に良いと私は思います。無理はできるだけしない方が良いものです。

しかし人としての義理を欠くようなことはしない方が良いでしょう。今回はそのために知らない間にチャンスを逃していますし、夫が言うように過去に助けてもらえなかったのもそういうところに原因があったのかもしれません。

「私はこんなに仕事ができるのに運が悪い」と彼女は思っているかもしれませんが、悪いのは運じゃないと思いませんか?

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