前回『あれから一ヶ月以上経ちました』で、ニートやひきこもりに悩む方への本を出したことを書きましたが。
実は弟が亡くなった時にも「何とかしたい」と思って、何かしようとしたことがあったんですよね。
しかし結局は何もしませんでした。その時は。
何故か?
何をしたら良いのか、わからなかったからです。
そもそも私は、冷たい人です。
自分で言うのも何ですが、それが冷静さに繋がって感情的にならないことで良い方に転がることもあります。
ま、ほとんどないんですけどね。
どっちかと言うと「女の癖に情が薄い」と言われて欠点扱いされる方が多いです。まー残念。
で、その時の私は何をしたら良いのかわかりませんでしたが、他の活動している人は寄り添うところから始めているようでした。
寄り添うところから……なるほど……。
はっきり言って、私には無理だと思いました。
いや、薄情だから。私は。
そこでそのまま何もせず、いつしか時が過ぎ去って現在に至ったわけです。
そしてついにわかりました。何をしたら良いのかが、突然に。
というわけで、本にまとめて出版してみたわけですが。
未だに感想文を送付して頂いた方はいらっしゃいません。
ただし、ツイッターのDMで無料版についてのご意見を伺うことができました。お二人の方。
お一人は健康面に問題があり、まずはその治療に専念されたいとのこと。
(……って、厳密に言えばニートやひきこもりには該当しないですよね。病気療養中ですから)
もう一人は今現在ご自身で別の道を探っており、私の書いた本の方向ではなかったとのこと。
そこで見えてきた問題は、そもそも「ニート・ひきこもり」って一言で言うても、ものっすごい幅広いやないですかと。
もちろん本を書いている時も思ったので、従来の方法がより向いている人については私の本は必要がないなと。
それ故に先に無料の簡易版を読んで頂き、合わないと思ったらそこで終了してもらえば良いかと思ったわけです。
従来の方法が向いている人とは「働くこと自体に問題はなく、ケガや病気等のアクシデントがきっかけでひきこもってしまった人」です。
私が対象としている人は、今現在の労働状況についていけていない(私みたいな)人なんですよね。
未だに感想文を頂くに至っていないのは、私が想定していたよりもずっとニートやひきこもりに悩む人の範囲が広かった(だから私の本がお役に立てる範囲が狭い)という、このことも一因だったようです。
それはさておき、タイトルの「向いていないのが意外にイケる???」ですが。
未だに成果が出ていないのにこういうことを書いてしまうのも何なのですけど、向いていない人というのはその業界には少ないタイプの人でもあると思うのです。
ほとんどの人がその業界に「自分は向いている」と思って、入ってくるわけじゃないですか。仕事でもボランティアでも。
だから「向いていない」人というのは、かなりの少数派になります。
だからこそ、何か「向いている人」にはない視点が存在する可能性が高いわけなんですよ。
今回はボランティアの話でしたが、お仕事でも言えるのではないかと。
ここまでお読み頂いた方へ、何らかのお役に立つことができましたら幸いです。